このごろ外に出るとキンモクセイのいいかおり。
むすめもどこからこのかおりがしてくるのか興味津々です。
お散歩やお迎えのときに漂ってくるのを、おなかいっぱい吸い込む。
こどもができて、外をゆっくり歩くようになって、こういうことを楽しめるようになった気がします。
キンモクセイといえば個人的にリンクするのが山田詠美の「放課後の音符」。
ずいぶん前に文庫で買ってから、いつも手元にある本。何度も繰り返し読んでいるので、もうぼろぼろだけど。
その中の印象的な一節
金もくせいの匂いがする
甘くて歯が痛くなりそう
小説は白い紙に字が書いてあるだけだけど、味も匂いもする。色彩もあふれる。
そうできる小説家はすごいなといつも思う。