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思い出

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小学生の頃、時々両親に連れて行かれた、有明美術館。

緑の中に建っていて、吹き抜けの受付、薄暗い展示室。
丸木夫妻の絵やストイックな感じの彫刻(ロダンだった)を展示してあったりしたものでした。

展示を見た後は、林に面したカフェでコーヒー飲みながら館主のおふたりとおしゃべりする両親。
8歳くらいだった私は二階にある図書室で、絵本を読んだり図録を眺めたり。
誰もいないところでのんびりのんびり過ごしていました。

大人ばかりで小学生にはちょっと緊張する場所でした。

中学生くらいになると、だんだん親と行動を共にすることも減り、足を運ぶことがなくなってしまいました。




25年振りくらいに、父と行ってきました。

そんなに長い時間がたったとは思えないほど変わっていない、館主のおふたり。

父が先に入館して「娘と来ました」。
覚えていていただいたらしく、胸くらいの高さに手を示して「こんなに小さかったのに」と驚かれた。

セピアの風景画の企画展を見、二階へ。
奥まった図書コーナーの印象が強かったので、二階の展示室の広さとテラスにびっくり。
こどものころ読んだ絵本、まだありました。
絵本は数冊しかなくて、あとは演劇の本や美術の本、小説。
貴重なものもあるので、実はこどもは入れない図書室だったそう。

お気に入りの絵本を読んでいると、父が「これ覚えている?」と大きな図録を持ってきました。
岸田劉生という作家のもの。
おかっぱの女の子の絵がたくさん描かれていて、小学生の私は絵本代わりに眺めていたようです。
なんと贅沢な。

カフェテラスでコーヒーをお願いし、林に面した席へ。
館主の女性が「今日から秋ですね」
今日からほんとうに急に涼しくなった。
さらさらの空気、高い空。
「長い長い夏でしたね」
この頃無口になった父も近況報告などよく話している。
来てよかった。


梁、テラス、カウンター、庭。こうして改めてみると、すごく良い建物だったのだなぁ。
そして館主の松村先生のすっと伸びた背中、えがお、雰囲気。
ご主人の柔らかい物腰、人懐こい目元。

小学生の自分にはなんと贅沢な空間だったのか。
親にくっついて通い続けていたらよかった。残念。
なのでこれからたまに足を運ぼう。
そして私もこどもを連れて行こう。

有明美術館
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by 1009robotch | 2010-09-14 22:02 | ☆松本・安曇野ガイド☆ | Comments(2)
Commented by sayaka_ozawa at 2010-09-15 17:02
なんともステキな思い出。
贅沢な子供時代をすごしたから、今のこずえちゃんがいるね。

行ったことないのよ、有明美術館。
ロダンがあるんだ!それは行ってみなくっちゃ。
小学生のこずえちゃんが、岸田劉生をながめていたという図書室にも興味アリです。
Commented by こずえ at 2010-09-16 08:11 x
さやかちゃん
今度一緒に行こうよー。

今は30周年の特別企画で、島崎蓊助展をしていて常設のものは出ていないけど、セピアのドイツの絵、素敵だったよ。

ロダンといえば静岡にロダンの美術館、あるよね??
15年前くらいにやはり両親といったような気がする・・・